インディアンと銀製品
シルバーアクセサリーの歴史を語る上で、有る意味インディアン達を抜きにして語ることはできません。インディアンとシルバーアクセサリーとは一体何の関係が有るのかと、皆さんは不思議に思われるかもしれません。ですがこの両者には実は深い関係が有るのです。ここではインディアンと銀、シルバーアクセサリーについて見ていくことにします。北アメリカ大陸には、ヨーロッパの人達が住み始める遥か以前、もう約二万年も前の昔からネイティブ・アメリカン(インディアン)と呼ばれる人達が住んでいて、独自の文化を築いてきました。このインディアンについては皆さんもよく御存知かと思います。
ネイティブ・アメリカンと一口に言っても実に色々といます。そこには文化も、宗教も、言葉も違う500以上の部族(国)が有ります。その数ある部族の中でも、「ホピ族」、「ズニ族」、「ナバホ族」、そして「サントドミンゴ族」と呼ばれるの4つの部族が作ったシルバーアクセサリーをインディアンジュエリーや、或いはインディアンシルバーアクセサリーと呼びます。それ故インディアンとシルバーアクセサリーとは関係が深いのです。ここではそんな所謂インディアンジュエリー、インディアンシルバーアクセサリーについて紹介していきます。
インディアンジュエリー、インディアンシルバーアクセサリーは、その一つ一つに奥深い意味やメッセージがこめられています。そしてそのデザイン性に特徴が有ります。またインディアンジュエリー、インディアンシルバーアクセサリーの特色はそれだけではありません。その独特の製作技法や、そしてクオリティーは、世界的に非常に高く評価されています。インディアンジュエリーの場合で言いますと、主にシルバー・ターコイズ(トルコ石)・珊瑚等を使った作品が有名で、また最近ではオニキス・ラピスラズリ等を使って、デザイン的にも優れた作品も数多く見られます。
ここではそんなインディアンジュエリー、インディアンシルバーアクセサリーについて、その部族毎に紹介していきます。
①ズニ族(Zuni)
ズニ族は、アメリカはニューメキシコ州の西部に住む民族です。型どりしたシルバーの土台にターコイズ(トルコ石)やオニキス・サンゴ等を細かく砕いて、そしてそれらを幾何学的にはめ込んでいくインレイワークと呼ばれる技法を使っています。そして繊細で美しいラインのシルバーアクセサリーを作っています。
これは実は大変高度な技術です。そんな技術を駆使した作品は、多くの素材を使います。そのため非常にカラフルな上、繊細で美しく、そして芸術的にも大変高い完成度を誇っています。
このズニ族は他の部族と比べて銀細工の歴史が浅いのですが、その分現代的なアート感覚を取り入れたデザインになっています。その為そのシルバーアクセサリーのコレクターも多く、大変人気のあるシルバーアクセサリーです。
ここではズニ族の色々な技法について紹介します。
インレイワーク
小さく板状にした色々な素材をモザイクの様にしてはめ込みます。そして接着材で止めて作られます。自然の物等をモチーフとして作られることが多くなっています。
クラスター
石等を楕円形、或いはディアドロップ(涙型)にカットして、そしてシルバーの枠に爪で止めます。更に全体を大花(円形)の様に配置して仕上げた物です。
チャンネルインレイ
シルバーで仕切りの枠を作っておいて、そこへはめ込んでおく図柄を完成させる手法です。
②ナホバ族(Navajo)
アメリカはアリゾナ州、ユタ州、ニューメキシコ州、コロラド州にまたがり、ネイティブアメリカンの中でも最大の人口を誇る民族です。またインディアンの中でも一番最初に銀細工を始めています。その大胆な石使いのシルバーアクセサリーは、素朴で力強いという特徴を持ち、その作品は人気が有ります。サンドキャストやワイヤーワーク等の伝統的な技法と、ターコイズを多用したシルバーアクセサリーが特徴となっています。ここではそんなナホバ族のシルバーアクセサリーの技法を紹介します。
コンチョ
衣服のボタンやベルト等によく使われる円形(ラウンド)または楕円形(オーバル)の装飾品です。スタンプワークや、或いは石を施して作られるものが多くなっています。また銀貨を叩いて作られたという物もこの技法の主流になっています。
フェザー
その名の如く羽を意味します。鳥と言っても色々な種類がいますが、特にイーグル(ワシ)の羽のそれは、他の部族でもよく使われる代表的なモチーフです。インディアンの間ではこの羽が儀式(精神世界との交信)や、戦績の象徴として使われていました。従って多くの羽を持つことが名誉だったと言われています。
$q." -rt","count" => 3,);//←※リツイートを除く。表示件数:3件。
echo "\n\n";
?>
recommend
2016/4/27 更新